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自分のクルマ人生において、これだけはいつかは乗っておきたいというアイテムがいくつかある。思えば私の車歴はそいつらを丹念につぶしてきた履歴のようなものだった。スバル360然り、シトロエンCX、DS然り。そしてプジョー505もそんな一台である。
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プジョー505の最大の魅力のひとつはピニンファリーナのデザインした端正なスタイルにある。どうと言う事のない直線的なセダンに過ぎないのだが極めてバランスが良く、つい見とれてしまう。ピニンファリーナの手腕は流石だ。コンサバなデザインをやらせたら随一である。 写真では加工を加えているのでそれ程には見えないが塗装は「完全に終わっている」状態。フランス車は車歴10年でこうなってしまうのか。ドイツ車ではあまり考えられないことだ。 |
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GTIとV6はトランクに小さなスポイラーが付く。広大なトランク容量を誇るが開口部が高いのは設計年度も古さを感じさせる。 リアスタイルはスクウエアでシャープなデザインだ。 |
プラステイッキーで煩雑であまり誉められたものではないダッシュボード。走行すると80年代後半のフランス車らしく盛大なきしみ音がするがその大半の要因はこのダッシュボードにある。 GTIのステアリングは本来樹脂製だと思うが現車はV6と同じ革巻きの太いグリップのものが付いていた。最終型の91年式だけは革巻きが付くのだろうか? |
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本革の奢られた室内は結構広い。このクラスのFRセダンとしては充分合格点を与えられる。屋根の内張りがビニールのつり下げ式だったりドアヒンジがメッキしてあったり、昔風の作りが妙にうれしかったりする。室内の状態は外装に較べればかなり良好だ。 | |
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GTIの4気筒エンジン。6気筒のv6も試乗した事があるがGTIの方が軽快で好ましく思えた。 |