私はエグザンティアを非常に気に入っていた。しかし蜜月は、ある日突然に終わりを告げた。 ある大雨の夜、私はいつも使い慣れているその道を、エグザンティアで走っていた。 しかし、その道は折からの大雨の為、冠水しており、膝上まで達する大きな水たまりと化していた。 その光景をヘッドライト越しに見た私は、とっさに「ハイドロニューマティック!!」と叫んで車高を上げようと試みた。しかし悲しいかな、私がレバーを操作するよりも早く、クルマは水たまりに突っ込んだ。ブクブクブク…と泡を立ててクルマのエンジンは息絶えた。エンジンルームにまで水が入りこんでしまったようだ。 その傍らで大雨をものともせず走り去る軽自動車を見るにつけ、う〜ん、やっぱり外車はひ弱なのかなあとちょっと悲しくなった。 |
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アシが無くなった私は困り果て、次のクルマを探すことにした。 しかしエグザンティアが気に入っていた私は、ディーラーの条件が良かった事もあり、再び新車を購入する事とした。 1997年式の右ハンドルのSX。 本当は左ハンドルのサブル・デテと呼ばれる淡い金色が欲しかったのだが、在庫がなかった。 そこでブルー・バッキンガムと呼ばれる紫がかったブルーのボディ色を選んだ。この色はZXでは多いが、エグザンティアでは比較的珍しい。 私は、この微妙な希少価値が妙に嬉しかったりするタチなんである。(日本でイタフラ車を乗る方は皆さん一緒かな?) |
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前に乗っていた1994年式との相違点は15インチにアップしたホイール、運転席と助手席に着いたエアバッグ、トランクのハイマウントストップランプなどがある。 エアバッグの装着はハンドリングの軽快感をやや失う結果となった。 |