昭和43年式、ほぼ最終型のデラックス。色はクラウドブルーで屋根はブラック。購入した時はラジアルタイヤを履いて車高を下げてあった。最終型は前フェンダーにオーナーのイニシャルプレートが付くのだが、偶然にも私の頭文字と同じだった。しかも昔ながらの8多摩ナンバーだったし、やはり、ずっと持っているべきだったかな?
コンパーノの全塗装を頼んだ板金屋にふらりと顔を出すと、置いてあったのがこのスバルだ。程度の良いクルマである事は前からよく知っていた。なんでもオーナーから売却を前提にして預かっているそうだ。困ったなあ。こんな良いクルマが目の前にぶら下がっているとどうにもいけねえ。シトロエン2cvとかプリンスグロリアとか趣味のクルマで首が廻らないというのに。
ダッシュボードは以前乗っていた42年式とほとんど変わっていない。再塗装した際、ダッシュボードのパッドを取り外したらしく波打っていたのがちょっと残念だった。 ああ、思い出した。これはデラックスだからヒーターにファンが付かないんで、冬はめちゃくちゃ寒かったんだ。スバルと言うととにかく寒い!というイメージが今だにあるなあ。
このクルマは購入した時からタコメーターが装着されていた。それにしても、もうひとつのメーターは何だっけ?油温計かな?
残念ながらエンジンの調子は初代と比べて今ひとつだった。オーバーサイズピストンなどの部品も付いてきたのでOHをしたが、どうしても本調子にはならなかった。いくらボデイの程度が良くても、気持ちよく走れないので今ひとつ愛着が湧かなかったが、ああ、もう少し手をかけてやれば良かったなあ。今は元気にしてるかしら? |