ジャガーMK2
最近日本にもジャガーMK2が増えてきた。おお、今日も向こうからMK2が。と思ったらビュートだった。とほほ。
などと時折間違えてしまう私の目はふし穴とけなされても文句は言えないな。
さて、MK2であるがこれも私の大好きなクルマだ。しょうこりもなく激安な物件を何台か見にいった事がある。激安車でも革とウッドの室内は健在で現物を見るとフラフラと欲しくなってしまう。それにしても一体これは果たしてクルマの内装なんだろうか?塩ビと樹脂で囲まれた現在のクルマにしか乗ったことのない人間はカルチャーショックを受けるに違いない。はなはだ古典的ではあるがこれこそ英国車のイメージそのものだ。こう言ってはナニだがMK2に比べると現行XJ300の内装は随分マスプロ化されてしまったように思える。
外装を見ても例えば、裏側までカバーされたバンパーのオーバーライダーひとつ見ても手を抜いていない。ウイリアム・ライオンズはエンスージャストが喜ぶツボをよく心得ていると言われる所以だ。
さあ、貴方も憧れのMK2をようやく手に入れた。勇躍路上に乗り入れる。が、季節は夏。MK2はたちまちオーバーヒートを起こしてしまった。私もボンネットを開けて、あまりの狭さにこれならオーバーヒートするのも当然だなと納得した。MK2には2,4リットルと3,4と3,8のバリエーションがあって日本で人気なのはご多分に漏れず一番高性能な3,8だ。しかしトラブルを考えると熱量が一番少ない2,4を選ぶのが良いとも聞いたが…
多少のコストダウンを施された240,340そして前後をフェイリストしたSタイプ、420など、MK2はバリエーションを増やしていく。崩れかけたボデイバランスが過渡期的な味わいを醸し出すSタイプあたりにもちょっと心動かされるが世界的にも評価が高いのはやはりオリジナルマーク2のようだ。