歴代のスパイダーの中で最もスポーテイなダッシュボード。丸い2連メーターのフード先端がリーゼント頭のようにとんがって、ドライバーをイケイケな気持ちにさせてくれる。ステアリングのコーンの具合や運転席側にオフセットされた水温計などもかなりイケてる。やはりイタ車はこうでなきゃな、というデザインだ。ヒーターのノブ位置などは最終型と全く同じだ。ウッドのシフトノブを塗り直すなど、入手してからまめに手を入れて序々に程度が良くなってきたようだ。



オーナーはテニスボーイ(もうボーイとは言えないかもしれない)でクルマに全然興味がないのだが、何故かアシはシトロエン2cvとアルファスパイダーだ。傍目には生粋のエンスーにしか見えない。今日も手慣れた調子でプラグの掃除を始めた。

行きつけのガレージでボデイは錆でぼろぼろだが、エンジンはOH済みで絶好調のアルフェッタがあった。元来このエンジンはベルリーナ系に載せられていたもので、後期のものに比べると作りが良いという。同じ形でも、古いものの方が作りが良いというのは趣味世界ではよく聞く話だ。で。話は進んでこのエンジンをスパイダーに載せようという話になった。今のエンジン、調子は良いのだが、オイル消費が激しく漏れも止まらないので長い目で見れば得策だろう。エンジン換装の模様もいずれレポートしたいと思います。


車高低いなあ。