その2 

高速入り口にもほど近い神奈川県下の某所。実はここは個人所有のガレージではない。マニアックなイタリア車を得意(本当は何でもできるのだが口コミでこうなったらしい)とする整備工場だ。しかし、そこに置かれているクルマのラインアップは、私がガレージに置きたいクルマとなぜか偶然にも一致する。


この位の大きさのガレージを入手したら、入り口近くにはアシグルマのマセラテイギブリを置いて、いつでも出動できるようにしよう。そしていざ!鎌倉!!という時には一番奥にしまいこんだとっておきのマセラテイ3200GTを引っぱり出す。天気の良い週末には早起きして、アバルト1000TCRで箱根にでも行こうか…。人様のクルマながら、ここにいると夢想は尽きない。

ガレージ入り口にはコンデイションの良さそうなマセラテイ3200GTが置いてあった。昨日今日クルマ趣味を始めたような若輩者にとっては、近寄りがたいような圧倒的な存在感だ。いつになったらこういうクルマが似合うようになれるんだろうか?

                
ガレージ奧からの眺め。マセラテイ・ギブリの端正なボデイラインに目を奪われる。アバルト1000TCRはレプリカだが新車のようなコンデイションだ。

桃源郷とでも表現したくなるような眺めだ。珍しいOSCAもある。これを敢えて選ぶ人は、正に好事家と呼ぶに相応しいだろう。世評や流行にとらわれない選択が出来る人は素晴らしいと思う。

ここに置いてあるクルマはほとんどが整備待ちで、オーナーがちゃんと愛情をかけているものばかりだ。おかげでクルマの表情が生き生きしていて、博物館やショップのストックヤードのような死んだかび臭さがない。

1000TCR。コンデイションの良さは写真からもわかるだろう。これ欲しいなあ。