―エクステリア―

例えば、バンパーの付いたクーペ・ルッソあたりなら瀟洒なクーペという形容が相応しいが、ボンネットをマットブラックに塗り、バンパーを外した姿は闘うマシンそのものだ。

キャレロの大径フォグを付けて、気分はますますモンテカルロラリー。標準では四角いフォグランプが付くのだが、あまり格好良いとは思えない。やや端正になったフロントフェイス、小振りになったサイドマーカーなどが外観上でのシリーズ1との最大の相違点だ。これはこれで70年代ぽくて良いのだが、各部品の材質は樹脂を使用するようになってコストダウンも感じさせる。
テールを大胆にカットしたこの造形はさすがイタリア車ならではのデザインだ!
しかしこのテールパネル周辺をぐるりと廻ったモールの中によく雨水が溜まるんだよな。錆びないかなと心配してしまう。
この写真ではモンテカルロ特有のリアの張り出したフェンダーがよくわかる。他の車種のリアフェンダーはもっとナローである。
テールレンズ横のLANCIAのエンブレム。シリーズ1は筆記体の流れ文字になる。



驚く程ピラーが細く、視界の良さが伺える端正なサイドビュー。後席はミニマムスペースしかないのがよくわかる。後輪のリーフリジットがチラリと見える。
この尻上がりの姿勢はモンテカルロ独特のもの。