その1 復活の48年式セリカLB2000GT
もう一人のセリカ乗りの友人のクルマが5年ぶりに車検を取って、久しぶりに公道に現れた。
51年式に比べると実にクリーンなスタイル。現代の目で見ると慎ましやかで上品ですらある。サイドのGTストライプは購入時には付いておらず、トヨタ共販から部品を取って装着したものだ。当時はまだそんなものでも部品が出たんですね。
このクルマは珍しい48年式の初期型リフトバック2000GTである。
上の写真は初期型の特徴を表すスチールホイルと流れ文字のCelicaエンブレム。このスチールホイルがオリジナルのまま残っているクルマは大変珍しい。49年型以降はお馴染みのGTホイールを装着しエンブレムもゴシック調になる。確かタイヤも当時物の70扁平のものだが、銘柄を忘れた。
ハンドルを除きオリジナルを良く保ったインテリア。写真では見えないがデンソー製のカークーラーを装着している。
大変見やすいのだが、全く洒落っ気のないメーターの文字盤。こういう所がいかにも日本車らしい。シフトノブの頭にグリーンでシフトパターンが描かれているのはこの当時のトヨタ車共通の特徴。
そんな細かいデイテールが、70年代に青年期を過ごした我々にはたまらなく懐かしい。
18R−Gエンジンとソレックスツインキャブ。エアクリーナーはノンオリジナル。奧にエアコンユニットが見える。
同時期の外車と比べると、驚く程ブレーキのマスターシリンダーが小さい。こういう箇所は、日本車はやはり遅れていたと言わざるを得ない。
カメラアングルを変えて迫力を出してみた。
こうして見ると、ジャパニーズマッスルカーと呼ばれるのも納得できる。