根無し草家では長年愛用したFFサニーに代わるファミリーカーとして初の外国車、それも新車を購入した。前年にデビューを果たしたシトロエンAXだ。 AXは89年に日本での販売を開始した。グレードはスポーツバージョンのGTとファミリー向けのTRSの2種。当初のエンジンはキャブレーター付きだったが1年弱で全車インジェクションに変更になる。それと同時にTRSのホイールが1インチ拡大され樹脂製のオーバーフェンダーが付いた。このクルマはそのマイナーチェンジ後のモデル。それにしても極めてクリーンでシンプルなボデイスタイルである。 |
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ボデイカラーはポリバケツブルーとでも呼びたくなるような質感のないソリッドな青色だが,質素を旨とするAXにはよく似合っている。このボディカラーはこの年式しか存在しない、かなりの稀少色のはずだ 。 ボデイ前後の特徴をよく見ると、意外なことにシトロエンCXと同じモチーフが散見される。CXの前後長を短くするとAXのボデイスタイルになるようだ。 サイズはかなり小さいが、4人が乗って移動するのに過不足のないスペースを持つ。ただし全長が短いおかげで後席の背もたれはかなり立ち上がっている。それより一番の問題は右ハンドル化によるドライビングポジションの改悪だ。特にまずいのはセンターコンソール部に置かれたクーラーユニットがペダルを踏む足の妨げとなる事だ。 |