年式わかんないアウトビアンキY10

アウトビアンキY10ですね。しかも残存数の少ない初期型のアバルトターボ。

堅実氏はまたどこからか面白いおもちゃを戴いてきたようです。

洗浄してみるとATSのホイールは思いの外綺麗でした。

運転してみると、シフトのフィーリングや、やたらとオフセットしたペダル等がオリジナルのA112ビアンキを思い出させてくれます。

これはもらってきた直後の頃の写真ですね。

こういってはなんですが、塗装はハゲチョロだし、エンジンの調子は悪いし、やはりただでくれるだけの事はあるなあ、と納得するようなコンディションでした。

そんな解体屋行き寸前だったY10に、堅実氏の愛の手が入ってゆきます。こうして氏の40回目の夏休みは油にまみれて過ぎて行くのでした。

そしたらビューンっと、とても調子良くなりましたとさ。めでたしめでたし。

って、幾らなんでもはしょりすぎですね。

手をかけている間、私も何度か試乗したのですが、ノッキングして全然走らなかったクルマから、ターボがビンビンに利いたピリ辛のイタリアンスポーツに変遷してゆく様は感動的ですらありました。

いや、Y10ってホントに良いクルマなんですね。ビックリしました。

乗ってみるとA112アバルトより面白いんじゃないでしょうか?もっと評価されるべきクルマかもしれません。

最新情報では抜けきったフロントショックをFLMCから入手して交換したようです。また試乗するのが愉しみだなあ。


愛を込めた小技の数々

エンジンルームです。

アーシングを施した青いコードと要所要所を締めるアルミパーツがエンスージャスティック?ですねえ。しかし、これが全てオーナーの小技の賜物なんです。

まず、手前の銀のパイプですが、ショップで鉄パイプをカッティングしてアルミっぽく銀色に塗ってもらったものです。お代は数百円だそうです。うう〜ん、なんて庶民的で小技チックなんでしょう。

奧の逆Lの字パイプは以前乗っていたサーブ900の不用部品を付けたら径がピッタリ合ったそうです。いやあ、微笑ましいですね。ホームページ的な小ネタをいっぱいありがとうございます!

おや?アウトビアンキのマークが付いている筈のフロントグリルに眩しいばかりのランチアブルーのエンブレムが!

それにしても、エンブレムのハウジングをわざわざ加工して、ランチアのマークに付け替えた堅実氏の小技に気が付く人が一体どのくらいいるのだろうか?

おお、このゆったりとした豪華な革張りシートはどこの高級車のものだろうか?

なんとこれはY10のリアシートなんですね。

職人に特注して革シートをあつらえてもらったんです。勿論、うそですが。

実は堅実氏が、40歳の冬休みを費やして、マセラティの部品取り車からシートをひっぺがして張り替えたんです。

と、言ってしまえば簡単なんですが、そこはそれ、サイズも全く違うクルマですから、幅を詰めたりする必要もあり、かなり大変な作業なんですね。

しかし、そのおかげでY10のあのチープっぽい感じが消えましたね。良かった良かった。次はフロントシートですね、頑張ってね。

更なる愛の手が!!