クラウンステーションワゴン。年式はよくわからないがかなり旧い。

Ｍ自動車で危うく廃車にされそうな所を堅実氏が救い出してきた。（それでも２桁万円はかかったようだが）多少、メッキ部品はハゲチョロになっているが、機関は健康そのもの。

皆さん知ってる？クラウンの造りの良さを。なんと製造されて15年も経つのにウエザーストリップに弾力があるんだって！！（「おーっ！」と、ラテン車オーナーから感嘆の声）

エンジンマウントも作りたてのゴムのようにみずみずしくて、信じられない事にひび割れなんかひとつも無いんだって！（「おーっ！」と、ラテン車オーナーから感嘆の声、中にはすすり泣く者も）

その上、夏場の渋滞で何の心配もせずに、エアコンを最強にできるんだって！！しかもハンドルを据え切りしながら！！（「おーっ！！」と、ラテン車オーナーから驚嘆の声があがり、神に救いを求める声が続出）

さあ、迷えるラテン車オーナー達よ、クラウンの素晴らしさがわかったかな？

君たちも本当の幸せを求めてお近くのトヨペット店へ急ごう！！

堅実氏がやふうのオークションを「5速マニュアル」と「激安」をパスワードにして、徘徊して見つけたのがこのクルマです。クラウン4ドアハードトップ。年式はよくわからないが優に15年は経つかな？

クラウンの最高グレードは2800ccですが、このクルマは2000ccのエンジンを搭載しており、バンパーもきっちり5ナンバーに納まるようにデザインされています。

御覧下さい。クラウンにしては非常に珍しい５速マニュアルシフトです。コンソールボックスに置かれた香水がクラウンらしいゴージャスなスメルを漂わせています。

内装もワイン色のモケットで覆われており、一昔前のおやじ趣味爆発といった趣が哀愁を感じます。

ところが運転して見ると印象は一変しました。エンジンが気持ち良くシュンシュンと回って結構スポーティなんです。ボディの剛性感は高いし、乗り心地も良いし、総ての材質が上質なもので造られている印象です。

勿論エアコンはイタフラ車が裸足で逃げ出す位に素晴らしく利きます。流石はクラウン。私は有り難くて涙が出てきました。

マニュアルクラウンは大変調子良く、堅実一家は大層満足しておりました。しかし、良く出来過ぎたクルマには飽きが来るのも早いようです。

そんな折り、堅実氏は廃車されるのを待つばかりのこのクラウンステーションワゴンを見つけたのです。その姿はあたかも、捨てられた子犬のように見えたそうです。ああ、そうですか。