流浪の代車生活を送る私の次のアシはあろうことか、ベンツのSクラスだった。 排気量は何と!5600シーシー。 思いがけず資本主義の勝利者となってしまった私は、サンダル履きで560SECに乗って街を徘徊した。 |
年式は詳しくは分からないが、相当に旧い筈だ。 計器盤のデザインや操作感、運転したフィーリングも含め、PACO山氏の乗っていた88年式の190と相似点が多い。逆に言うと、190はフルサイズのメルセデスの質の高さを巧みに凝縮した小型車だと言える。 こんなにでかいクルマなのに取り回しが良くて、車庫入れが苦にならないのはさすがにメルセデスである。 |
エアクリーナーが巨大なのは、この時代のベンツのお約束である。 エンジンフードも巨大なのだが、持ち上げて見るとびっくりする程軽い。叩いて見るとどうやら樹脂製のようだ。 そういえば、このクルマは私が今まで運転したクルマの中で最大排気量車なんだよなあ。その割に普通に乗れたのは、メルセデスは偉大な実用車だからかな? |