私の最も理想とする所の、グリーンがかったホワイトのボディに赤のモケット内装の組み合わせのDSが売りにでていた。しかも憧れの中期型ダッシュボードを持つ1968年式。もう、それだけで私のやわな理性は、こっぱみじんに吹っ飛んでしまった。

という訳で、私はDSを2台も所有する狂信的なシトロエン・ファナティックに成り果ててしまった。これで、いつなんどき、額にダブルシェブロンが浮き出ても不思議はない。

1968 CITROEN DS20

やはり素晴らしい、60年代の香り漂う中期型ダッシュボード。

パラスではない普通のコンフォート仕様なので、ドア内張り上部はボディ面が露出する。

御覧の通り、このDSは半自動シフト、いわゆるハイドロシフト仕様だ。

しかし、お楽しみのDSは、なかなか運転する事ができなかった。

スターターモーターが不調で、ピニオンギアが飛び出してこない。ということで、フランスのDSショップにOH済みの物を送ってもらって交換した。

と書けばすごく簡単そうに思えるのだが、これがまたいろいろとあって凄くタイヘンでねえー。

やはりどんなクルマでも、パーツが一番揃いやすいのは最終型みたいですね。

それにしても、スターターがやたら重たいのはビックリしました。

金色のDSとのツーショット。あー、ハイドロの泥沼にずぶずぶと墜ちていくうう。